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好きと得意は別の話というか別の次元。

【#043|横浜パンケーキ食記-軍港の後はパンケー記③】

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 ネット予約したパンケーキ店の最寄り駅である桜木町駅に行くため、今乗っている京急本線から横浜市営地下鉄線に乗り換える横浜駅へ向かう途中、金沢八景駅にて父から突如の下車命令が降りた。まったく想定してなかった事態に私と母は、各自持っていたスマホを普段は入れないジャケットのポケットに片付けた。
 
 ほんの2,3時間前に行きの乗り換えに一度降りた金沢八景駅だが、偶然にも長いホームの同じ位置に降り着いて、そして父がある提案を出した。
 
「お前ら、モノレール乗らない?」
 
「「モ、モノレール?」」 
 
 詳しく話を聞くとこうだ。ここ金沢八景駅を始発に『横浜シーサイドライン』という横浜の海沿いをメインに走る14駅間の短距離モノレールがあるらしい。それに今から乗って、その途中の駅から再び乗り換えて、そこから桜木町駅に行くとのこと。
 
「「それで予約の時間まで間に合うの?」」
 
 どうも父のは事前に店側に来店の日付を指定するタイプの予約ではなく、事前に店側が指定した期間内に来店するタイプの予約らしいので時間の心配はいらない。証拠に注文前に店員に見せる予約チケット(スマホに転送した電子メール)を見せてくれた。
 
「「それさ、チケットじゃなくてクーポンじゃ…?」」
 
「んなことよりモノレール乗るのか!?」
 
「「乗ります!!」」
 
 横浜シーサイドライン金沢八景駅京急本線の金沢八景駅と構内が連動していないということで、一旦改札の外に出た。時刻も午後3時を過ぎると日射しのピークは過ぎて、駅から5分ちょっと歩いた場所にある小さな湾岸『平潟湾』からは涼風が吹いて心地よかった。これから乗車するシーサイドラインは、この平潟湾を横断する形で横の湾岸道路の上空から伸びて通っていた。
 
 地上から駅直通のエレベーターで上って、他所より小さめな改札を通り抜けるとホームは両側ガラス扉に囲まれていて、その片方ではモノレールがガラス扉も開けて待っていた。これは偶然ではなく、ここが始発駅なのでホームのどちらかには必ず待っている形になるのだ。
 
「モノレールに乗ったら先頭車両に行ってみろ」 
 
 同乗の父からそうアドバイスされて、ためしに全車両の先の先まで行ってみると何と電車にあるべきの運転席がなかった。ここのモノレールはコンピュータ制御による全自動運転らしいので運転手も車掌もいない。そうなると最前列の席に座ると目の前はこうなる。
 
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 この遮るものがない流れる光景は小さい子供にとって、とてつもない興奮と感動を与えると思う。特に行きの京急線に高揚した私みたいな、かつて小さい子供だった大人にも響くものがあると思う。幸運にも周りに小さい子供もかつての大人もいなかったので、上のように何かシンボルが見える度に写真を撮っていた。
 
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 先ほどから端に見えている白いピラミッドは横浜南部にある水族館と遊園地の複合施設『八景島シーパラダイス』である。私も小さい頃に何度も行ったことがあり、遠くからあのピラミッド(水族館)が見えると、ムズムズと懐かしく感じる。そういえば今は当時と違って、大型水槽にジンベイザメがいると前に旅行雑誌で読んだから、このまま降りて遊びに行きたい気分だが、パンケーキの予約から逃げるわけにはいかないので「いつか行くから」と横の車窓からその勇姿を見送った。

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 もう気づいているだろうが、これはInstagramのストーリー画面である。実は私、Instagramもやっていまして、私のページ(wata_nabe_ame)を行くとストーリー欄でモノレールの動画が見れますので、ぜひ遊びに来てください。あわよくばフォローもよろしくお願い致します…!(土下座に近い低姿勢)
 
 話は戻って、モノレールは走りに走って、そして徐々に不安を抱き始めた。何故ならば私たちがどの駅で下車するのか、発案者の父から全く聞かされていないのだ。さっき逃がした駅なのか、今去った駅なのか、先に見える駅なのか、初見の私には見当がつかない。後ろを振り返って長いソファー席に座る父は相変わらずスマホ見ているので、まだその駅ではないと推測するが、だからといって不安が消えるわけではない。そして、とうとう、横浜シーサイドラインの終着駅である新杉田駅まで着いてしまった。
 
 リュックを抱えながら席を立つ、最終の車内アナウンスが流れる、モノレールのドアが開く、駅ホームのガラス扉が開く、「降りるぞー」と父が言いながら外に出た。何が「途中の駅」だ。がっつり最後まで行くんじゃないか。前もって教えてくれたら、もう少しシーサイドラインを楽しんだのに…。
 
 新杉田駅から併設のJR根岸線で6駅分を乗って、目的の桜木町駅に到着した。

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 桜木町駅は横浜を象徴する観光スポットのひとつ『横浜ランドマークタワー』の最寄り駅でもある。このタワーも小さい頃から何度も遊びに行った思い出深い場所だ。70階建て、高さ約296m、1993年の開業から長らく日本で1番高いビルだったのだが、2014年大阪の『あべのハルカス(約300m)』誕生で惜しくも2番目に陥落してしまった。それでも東京スカイツリー(約634m)・東京タワー(約333m)・あべのハルカス明石海峡大橋(約298m)に続いて5番目に高い建造物であるので、その誇りはまだ健在だと地元民の私は思う。
 
 さて、ここからパンケーキ店に行くために周回バスを利用する。乗車時間は10分ちょっと。歩くにはちょっと遠い山下公園前のバス停を降りると目の前には、横浜を象徴するもうひとつのタワー『横浜マリンタワー(約106m)』が建っている。当初は灯台として建造され、今年で57年目と横浜の観光スポットでも歴史級の代物だ。
 
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 実は去年このマリンタワーに上ったのだが、そのときは集中的な強風で展望室がやや揺れていた。いくら先ほどのランドマークタワーより190m低いとはいえ、10年前の改築工事で最新の耐震構造になっているとはいえ、その恐怖度はとても比にならない…。
 
 目的の店はこのマリンタワーを目印に道沿いで徒歩5分にある、と父のスマホがそう画面で記している。ということで交通量が多い大通りの右側の道を歩いてみた。
 
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 それから本当に道沿いで5分ぐらい歩くと、何やらオシャレなハワイアンカフェ店『Eggs'n Things』に着いた。
 
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 そして私と母はアゴが外れそうなほど驚いた。もっと普通の店をイメージしていたのが、こんな「インスタ映え」しそうなオシャレ上級者の店だなんて、しかもそれが70近いジジィが予約したなんて、とてもじゃないが普段焼酎を呑んでる姿から想像できない…。外窓から店の中を覗いてもハワイの風を感じそうな可愛らしい内装で、その内装にピッタリな若い女子たちが楽しそうに食事をしていて、玄関扉の奥では我々家族を見つけている店員がメニューを持って迎えるスタンバイをしている。正直こういう店には馴れていないけど、よし、入るぞ…!
 
「あーちょっと待て」
 
 後ろからスマホを見る父が止めた。
 
「ここ何て店名?」
 
「えーと、『Eggs'n Things』だね」
 
「んじゃここじゃねぇわ」
 
 ええぇーーー!!?
 
 父のスマホに記された店名を見ると確かに別の名前であった。危うく違う店に入るところだった…。そしてわざわざ玄関前まで迎えに来た店員からの豆鉄砲をくらった表情が申し訳ない…。
 
「じゃ、じゃあ、その店はどこなの?」
 
「さあ知らん」
 
 これ以上訊いても仕方ないので、今度は比較的地図が得意な私がスマホを見ながら案内することにした。こちらが凡ミスしたせいで気持ちに背くことになったので、「また改めて来店します」と心の中から謝罪した。
 
 まずは目印となるマリンタワーまで戻ることにした。

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 さっきは右に進んだわけだが、どうやらそれが間違いだったらしい。スマホの地図では隣の左の道を指しているので、今度こそ正しい道を進んだ。

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 まっすぐ。

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 まっすぐ。まっすぐ。

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 ひたすらまっすぐ。
 
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「いま曲がり角にきたのよ。曲がり角をまがったさきになにがあるのかは、わからないの。でも、きっといちばんよいものにちがいないと思うの」ーー『赤毛のアンL・M・モンゴメリ(翻訳:村岡花子):新潮文庫
 
赤毛のアン』で重病になった養母マリラのために進学を諦めるアンが話す「道の曲がり角」とは犠牲になる人生の意味で、決して道路案内のことではないのだけど、あの言葉を思い出すような先が見えない曲がり角にてーー。

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 あっ。

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 やっと到着した。
 
 こここそ目的のパンケーキ店『Cinnamon's Restaurant 横浜山下公園店』である。
 
 実はこちらも大変オシャレなハワイアンカフェなのだが、先ほど違う店に対してリアクションしたこと、ここまでが長い道のりだったからこそ安堵したこと、それ故に私たちは「ここ…なのね…ハァ…ハァ…」と引き出しが空っぽになってしまっていた…。
 
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『Cinnamon's Restaurant(以降シナモンズ)』はハワイのオアフ島に本店のある本格ハワイアンカフェである。シナモンズはハワイで最も権威のあるグルメ大賞『ハレアイナ賞《朝食部門・金賞》』を2年連続受賞したハワイアン料理の有名店で、ここ以外にも表参道、ワイキキに出店している。甘い香りのパンケーキやシナモンロールはもちろん、エッグ・ベネティクト、ガーリック・シュリンプ、自家製ローストビーフなど本格的なフードメニューも充実している。
 
 そんな有名店の料理が今から食べるんだ。そう意気込みながら「予約です」と伝えた店員に案内されて、上の左下写真にある一番奥のテーブル席に座った。まもなくしてお水とおしぼりが運ばれてきたので、父はスマホのチケットを店員に見せた。
 
「はいこれ、予約のチケットだけど」
 
「はい。クーポンですね」
 
 やっぱりクーポンだったか。店員がそう言うんだから間違いない。思った通り、父が少し不機嫌になったので、余計に私は慌てた。
 
「さ、さぁて何食べようか」
 
「……どういうのあんの?」
 
「まずパンケーキ食べにきたからね、でもお腹減ってるからフード系を食べたい気もする」
 
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 この父のチケットはメニューにある「食事1品(フード・スイーツ関係なく)+本格ハワイアンコーヒー」が1セットで対象(×家族分)なので、私たち家族は豊富なメニューを見ながら、あーだこーだ話し合い、そして、ある疑点へ辿り着いた。
 
「「「そもそもエッグ・ベネディクトってどんなん?」」」

 いくら流行に疎い私でも名前は聞いたことはある(カンバーバッチの印象が強いけど)。でも実物を見たことはない(実物のカンバーバッチも見たことないけど)。たとえ手元のメニューに写真が載っていたって、それはいつか前に読んだ雑誌と条件に変わりない(映画で見ようが雑誌で見ようがカンバーバッチの条件に変わりない)。つまり私はエッグ・ベネディクト(・ティモシー・カールトン・カンバーバッチ)について何も知らないのだ。

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『エッグ・ベネティクト(Eggs Benedict)』……イングリッシュ・マフィンの半分にハム、ベーコンまたはサーモン等や、ポーチドエッグ、オランデーズソースを乗せて作る料理。(Wikipediaより)

 今やネットで検索すれば知りたい以上の情報が簡単に得られるが、その得た情報はリアリティ(現実みたいな体験)であってリアル(体験した現実)ではない。だからこそ目の前でリアルが味わえるときは迷わずに飛び込むべきなのだ。今がそういうときこそリアルを注文すべきではないか。
 
 まあこれは流れのノリで作った後付けの三文議談だが、現に私たちは本音を話せばパンケーキを食べる心境ではなかった。現在午後4時過ぎ、家で遅めの朝食をしてから外出して、お昼は横須賀でずっと艦船巡りして、おやつの時間はモノレールで横浜まで移動して、そして私たちはここにいる。ものすごく腹が減っているのだ。ものすごく遅れた昼食をしたいのだ。そこに来て『エッグ・ベネディクト』という空腹にも時間にも都合が良さそうなメニューがある。幸運にもエッグ・ベネディクトもチケットの対象だ。スイーツを犠牲にすることでフードが得られるのなら、私たちに二言はない。
 
「「「エッグ・ベネディクトにしよう」」」
 
 やっとメニューが決まった。今度は種類の選択である。このレストランのエッグ・ベネディクト(2個)は次のようにある。
 
◆クラブケーキ(蟹のパティ)
◆マヒマヒ(シーラという魚のハワイ名)
カルーアポーク(燻製風味の豚肉)
◆スモークサーモン
◆ベジタブル(ほうれん草、トマト)
◆トラディッショナル(ハム、ターキー)
 
 なお、これにホームフライ(一口大カットのフライドポテト)とサラダがワンプレートで添えられる(詳しくは先ほどの写真にて)。
 
 こういうとき全員が別々を頼めば各味をシェア出来る。それが我が家の掟なので、暗黙の了解で各自選ぶが、お肉と知らない魚が苦手な甲殻アレルギーの母は迷うことなくベジタブル、お肉は好きだが豚肉が嫌いな父はトラディッショナル、基本雑食性の私はスモークサーモンと消去法で簡単に決まった。
 
 料理が来るまでの間、横須賀のことやモノレールのことや旅の簡単な思い出を話し合い、15分ぐらい経った頃に各頼んだ料理が運ばれた。
 
 さあ、ここから大仕事である。まず私のサーモンと父のハムを交換する。そして残った私のサーモンを二等分にし、母の二等分されたトマトの片方と交換する。また父はサラダ以上の野菜は食べないので、これで完成である。
 
◆父:ターキー、スモークサーモン
◆母:ほうれん草、トマト(半分)、サーモン(半分)
◆私:ハム、トマト(半分)、サーモン(半分)
 
 これこそ家族3人の好みを尊重したメニューである。
 
 互いの好き嫌いが被っていなければ、こういう場のニーズにすぐ合わせられる。ちなみに単身赴任中の兄は味そのものが苦手で、白米と牛乳と水しか本当は食べられない。
 
 ここでやっと食事にありつけるわけだが、ただ普通に食レポしても画にならないので、私の中にある井之頭五郎(『孤独のグルメ』作・久住昌之、画・谷口ジロー:扶桑社)を解放してみることにした。もしかしたら美味しいものが更に美味しく感じるかもしれない。
 
横浜市中区 山下町のエッグ・ベネディクトとハワイアンコーヒー》
 
『綿飴's セレクション』
 
◆ハムのエッグ・ベネティクト
◆トマト(半分)エッグ・ベネティクト
◆サーモン(半分)エッグ・ベネティクト
◆ホームフライ
クルトンが入ったサラダ
 
 では さっそく
 
「いただきます」
 
 ほ~ これは その… 写真より黄色いな
 
 えっと まずは ハムから頂くとするか
 
 いつものようにフォークとナイフを持って
 
 おっと えぇ… 思ったより切りにくいぞ
 
 これは想定外だ 黄色いソースで滑ってしまう
 
 下にあるバンズ……バンズじゃないマフィンが
 
 その ポテトを当ててカーリングしてしまう
 
 切るときはフォーク奥まで刺さないといけない
 
 よし 切れた 口に運ぶぞ
 
 う~ん これは あの… 何というか
 
 肉厚感が歯を弾いて……何かイヤな表現だな
 
 ジューシーさが渇く口内を潤す……訳でもなく
 
 全体的に香ばしく… だから…
 
 美味い(五郎さんスマイル)
 
 気を取り直して 次はサーモンを頂こうか
 
 おお 切り開いたら 中からオレンジ色が
 
 そうそう これ この色に安心するんだ 
 
 そそるじゃないか では実食
 
 ほ~ うん うんうん すごく 鮭
 
 ダメだ これでは カットされてしまう
 
 ト トマト トマトも貰おう
 
 ちょうど良かった トマトは好きなんだ
 
 うーん トマト 愛おしい味
 
 これは まるで モ○バーガー
 
《検証結果》五郎さんは食レポの静かなる巨人
 
 いつの間にか食後のコーヒーか
 
 なんて良い匂いだ 鼻から幸せになる
 
 このコーヒーの香ばしい匂いが
 
 焦った現代人の心を落ち着かせる
 
 そろそろ至福の一杯を飲もうか
 
 この苦味 このコク
 
 ほのかな甘味 ご満悦
 
 よしよし いいぞ こうでなくちゃ
 
 今日はたくさん動いたから沁みる
 
《検証結果》働かない素人は黙れ
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「あー食った。もう落ち着いたし、そろそろ出るか」
 
「そうねぇ」
 
「じゃあ荷物を持って……」
 
「「「ごちそうさまでした」」」
 
 店の外は午後5時を過ぎていた。山下公園からの流れる空気が程よく冷やしてくれて、夕暮れに染まる秋の空はいつも以上に高かった。
 
「どうだった、今日の旅行は?」
 
 母は私に訊いてくれた。
 
「最高だったよ。まさかパンケーキ食べる前に潜水艦を見れるなんて思わなかったし、正直無茶だと思った」
 
「人間少々の無茶は効くものだ」
 
 父は私に教えてくれた。
 
「しかもモノレールまで乗れるとは。これこそ本当の“モノレールも乗れーる”」
 
「「……は?」」
 
「いや、だから、モノレールも乗れーる」
 
《検証結果》一生黙ってろ
 
 
【参考写真・引用文献】
 
◆『Cinnamon's Restaurant』公式サイト(紹介文)
◆『Cinnamon's Restaurant』公式サイト(公式写真)
 
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

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【本日の参考文献】

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
【あとがき】

 やったよ! 年内に終わらすことに間に合ったよ!!

 これでこのブログも仕事納めだね!!!

 いやいや、その前に謝らないといけないことがありますね…。

 すみません…10月に始まった連載が大変長引いて…そしてあんなにパンケーキを推しといて実際は食べませんでした。お腹がすいてたのよ……だって、男の子だから!(集団リンチ決定)

 くっ……みんな良いパンチ持ってるじゃねぇか……!!

 それから(口元の血を拭きながら)前回の記事に比べて、特に後半は自分で撮った写真でありませんでした。これには理由がありまして、アホみたいに写真を撮る人間を軽蔑する父が真横にいたことが大きいです。クルーズ内やモノレールの先頭車窓ならまだ百歩譲ろう、でも移動中や運ばれた料理を写真撮るのは絶対許さんぞ。そういう感じです。もし私が娘なら絶対インスタ女子にはなれませんね。息子に生まれてよかった。
 
 まあでも旅行はとても楽しかったので、またどこかに出掛けたいです!
 
 そのときは(時間掛かる覚悟でも)また紀行記を書きたいです。
 
 もう今回の話題もなくなりましたし、時間的・更新ペース的な配慮でそのまま年内最後のご挨拶に入らせていただきます(過去最悪の導入の仕方)。
 
(現在私は執筆時間を延長した午前4時に書いているので、私と読者とは少々のSF的な時間のズレがありますが、普段の更新時刻に合わせて言いますと)今年も気づけば残り2時間を切りました。

 2時間後には時も日も月も年も全て変わり、白い息をまといながら初日の出を待つ
日本国民のほとんどは紅白とガキ使とSASUKEとメイウェザーの結果を知っているわけです。
 
 不っ思議ー!
 
 全然実感湧かない。あと今日が大晦日なのも。
 
 それと当然ですが点いたテレビの数だけ視聴者がいて、色んなチャンネルを選ぶ権利があります。でも色んなチャンネルがあっても最終シンプルにすると、

紅白歌合戦や第九など音楽番組派
②ガキ使やSASUKEなどバラエティ派
総合格闘技やボクシングなど実況試合派

この3パターンに分かれると思います。

 もちろん

④DVDやWOWOWなど映画やドラマの演劇派

という視聴者も居ますし、

⑤受験やパーティーや生中継動画や超大作読書するからテレビ見ない派

もいるでしょう。

 画面前の皆さんは何番でしょうか?
 
 我が家は多分③でしょう。
 
 父が格闘技あれば違法どうあれチャンネル合わせる人なので…。数年前の全盛期なんか3チャンネルを1分毎にはしごする暴挙に出たこともあります。その他の家族である母と私は母①:私②で毎年三つ巴です。けどチャンネル政権は年末関係なく365日父なので、やっぱり③です。紅白やガキ使の結果はツイッターかヤフトピで知るでしょう。たまにはリアルタイムで観てみたい…!!
 
 ……何の話か分からなくなりましたね。要するに人の数だけ年末の過ごし方がある『十人十色・千差万別・お前の物はお前の物、俺の物は俺の物』的な当たり前な話です。
 
 も、もう少しで終わりますからね…!汗
 
 あと今年5月30日に始めたブログですが、おかげさまで皆様に読んで頂けて、こんな自己満足感漂う駄文&ナンセンスについてくださる読者には感謝の言葉では言い表せません!
 
 でも文章が媒介のブログだから表さないといけませんね、本当にありがとうございました!!
 
 元々小説・漫画・映画が大好きで、更にエッセイ・ノンフィクション・ドキュメンタリーに強い興味があったので、こういう形でブログを始められたのは自分にとって大変嬉しいことであります。そういう意味では満足な1年になったと思います(ちなみに5月より前はブログのプロットなんて作ってました)。
 
 以前も書きましたが、当初の予定では8、9月辺りに過去編が終わって、日常ブログに変わる予定だったのに私が面倒くさがり&凝り性という執筆者として最悪コンボが祟りました…。
 
 シンプル短文で良いから出来るだけ多く更新するか、重厚長文で良いから出来るだけ精巧に更新するか、再び悩むところです…。でも本当は悩む必要はなくて「はよ更新しろ」が正解だと思います。はい頑張ります、悪い癖を直します…。
 
 そういえば大晦日って正月イヴですよね。
 
 でも大晦日は仏教で正月は神道だからイヴ関係が成り立つのも日本独自の文化だと言えます。わずか1週間でキリスト教と仏教と神道のイベントをこなす日本スゴいね!
 
 言ったそばから悪い癖が出ました…。
 
 来年も何卒定期購読よろしくお願い致します。
 
 良いお年を!
 
  ーー渡辺綿飴
 
 
【追記】