初めて降りた汐入駅は少し前から時間が止まったような古いアーケード商店街の入り口に建てられていた。私たち家族の立つ改札口からも分かるぐらい、港からの潮風がここまで吹いてきていて、アーケード商店街の至る部分が錆びていた。それもまた田舎の海街らしい光景なのだが、その商店街と反対側の港付近に大きいイオンがあったので、それもまた田舎らしい光景だった。
そのイオンの地下1階にあたる部分に今回の観光クルーズ『横須賀軍港めぐり』の受付窓口『汐入ターミナル』がある。
今回の詳しい案内は上のカタログに託すとして、私たちは前もって予約した人数分のチケットを買って、乗る巡回クルーズ(上のカタログの左側下にある4分割された写真群の右下写真参考)が待機する場所に直結するトンネルをくぐって、クルーズ前に並ぶ長蛇の列(上のカタログの左側下にある4分割された写真群の左上写真参考)に加わって数分後の出航を待った。
上が行列にその待っている間に撮った写真なのだが、この時点で3隻ほどが見えていた。また上空にはカモメたちが飛んでいて、まるで遠海に旅立つ我々を見守っているようだった……と書きたいところだけど、普通に湾岸にあるベンチ付近に着陸して、そのベンチに座るお婆ちゃんから何か餌を貰っていたので、たとえ大人数でも一切餌をくれない我々に価値がないようだった。
女性乗組員の案内の下、目の前に浮かぶ比較的小さめのクルーズに乗船した。今回は上の案内図を参考に日米の『横須賀軍港めぐり』をする。特にアメリカ海軍基地側は法律上ではアメリカ領であるので、事実上日本とアメリカとの国土の縁を歩くようなものである(書いている自分でもよく分からない喩えだが…とにかく貴重な体験を今していることを伝えたい)。
ボボボと床から揺れるエンジン音と某ランドのジャングルクルーズ並みに陽気な女性案内人の解説アナウンスに囲まれて出航した私たちのクルーズが、まず最初に見たのは右側アメリカ海軍基地に停泊する自衛隊の潜水艦『そうりゅう』だった。クルーズからやや遠い位置だけれど、人生で初めて見た憧れの潜水艦に「鉄のクジラじゃ!!!」と黒船を初めて見た江戸時代の漁民みたいなリアクションを内心で取った。
解説アナウンスによると『さざなみ』ほどの大きな護衛艦の出航を、こんな海上から間近に見れることは大変珍しく、本当にタイミングが合ったからこそ後部内に積まれた折り畳まれた小型ヘリコプターを覗くことも出来た。
ここ横須賀湾に停まっているが、この船の任務は南極観測のため管轄は防衛省ではなく文部科学省になる。しかし悪環境の極地に向かう技術が問われるため、乗船する研究員を除いて運転する乗員は極めて厳しい航海に長けた海上自衛官で構成されているらしい。その関係で都心に近い横須賀湾が母港になるとかなんとか解説アナウンスが言っていた気がしたが、それよりも少しズームすれば内部の壁がハッキリ見えるぐらい近付いたことに興奮した。
また1年のほとんどを南極地帯で過ごす『しらせ』が横須賀港に停泊してるのは大変珍しく、1ヶ月も経たない内に再び南極に向かうらしい。これまでもこれからも貴重な観測に貢献してくれる『しらせ』に敬意を込めて、次の艦へとクルーズは去った。
それから5秒足らずで新たな自衛艦が見えてきた。護衛艦『おおなみ』であった。任務が護衛のため、先ほどの『さざなみ』と同じく普段は外国の海で活動しているのだが、現在は総合メンテナンス中らしく、その勇ましい風貌をバッチリ撮った。
同時間に反対側のアメリカ海軍基地では再び潜水艦が現れた。前のは日本の潜水艦だったが今回はアメリカの潜水艦である。なので詳しい名前はアナウンスに出たような気がしたが忘れてしまった。そもそも潜水艦は任務の関係上、あまり特定されないようカモフラージュも兼ねて造形はほぼ統一、番号も表に書かれていない。それが外国となると余計に分からないから、外見だけで潜水艦の名前を言い当てるマニアは生粋のマニアだと思う。
分類で言うとイージス艦なのだが、その簡単な見分けに船体中央の操作室部分の外壁にある8角形のプレートがイージス艦の特徴である。このプレートが前側に対に1枚ずつ、後ろ側にも対で1枚ずつ、計4枚のプレートが付いている。このプレートの下にはビーム制御アンテナ型レーダー『フェーズドアレイ・レーダー』が搭載されており、4枚の全方向から得た情報を基に高度な情報処理・射撃システムにより200を越える目標を追尾し、その中の10個以上の目標を同時攻撃する能力を持つ。特に防空戦闘を重視したこの艦載武器システムを『イージス・システム』と呼ぶらしいので、豆知識としても覚えておきたい。
また『ミリアス』はイージス艦でも初期に当たる相当の経験が積まれた現役艦で、人間で例えると数々の激戦地を乗り越えた銀髪ベテランジジィがタバコくわえながら銃のメンテしている状態に近い。映画だったら絶対カッコいいキャラなので、自分が撮ったなかで一番カッコいいアングルの写真を掲載した。ちなみに手前にいる小型船には上半身裸のマッチョなアメリカ軍人たちが乗っており、いかにも『ジ・アメリカ』って雰囲気がしていて、まるで自分が映画の中に入ったような錯覚に陥った。
各岸壁に必ず何かの自衛艦が停泊しているから、カメラも高揚も止まらない!
これも海上自衛隊の潜水艦で、アナウンスで名称を呼んだ気もしたが覚えれなくて、ただ「鉄腕DASHのカレー企画で」的なことを言ったのはハッキリ分かったので、これが先日番組内で放送された話題の潜水艦『ずいりゅう』なのだと知り、番組ファンでもある私にとって最大級の盛り上がりを表現した。
今こうやって改めて記事を書いている段階で、はたしてこれが本当に『ずいりゅう』なのか冷静になって調べてみたら、船尾の形が全く違っていた…(『ずいりゅう』の船尾は先ほどの『そうりゅう』と似ている)。そうなると、この潜水艦が結局何か分からなくなったので、もし今読んでいる人の中に外見だけで当てられる潜水艦マニアがおりましたら、コメント欄で助言お願いします…。
隣り合わせにピッタリ並んだ2隻の自衛艦が見えてきたが、これらは今までの護衛艦とは少し役割が違う。まず左側の艦船は現地の海底地質、磁気雑音などの対潜戦に影響を及ぼす自然環境のデータ調査を主任務とする海洋観測艦『わかさ』である。
この船の調査対象は海底地形・海底地質・地磁気・水質・潮流(太陽や月の引力によって起きる変動な潮の流れ)・海流(地球規模で起きる水平方向の一定な海水の流れ)であるが、先ほど出てきた南極観測船『しらせ』のような海洋調査船や海図作成・海上工事の資料収集などを目的とした測量船とは違って、潜水艦の航行・機雷設置の調査・ソナー探知の音響状況など軍事目的に特化した海洋情報を収集する。そのため非武装艦である。
反対にある右側の艦船は引退を迎えた自衛艦で、これから廃棄するために解体作業が予定されている。その証拠に船首部の横にあるべき番号が書かれていない。もちろんその気になれば個人で買い取ることも可能だが、そのためには中古でも数十億の資金・巨大な艦船を停泊できる巨大な港・海上自衛官だけが所持できる大変特殊な資格などないと購入は不可である。もちろんそんな条件を満たす人などいないので、予定通り解体される。
ここまで来たら折り返し地点で、先ほどと少し違う航路を辿って出発地の港へ帰る。
掃海母艦など初めて聞いたが、調べてみると掃海母艦とは「海域の安全を図るため、燃料や物資の補給などを行う艦船」のことらしい。国内外への災害派遣にも活用されて、その際は救援物資の輸送や被災者への支援など担っている。たとえば東日本大震災の災害派遣が有名である。
また『うらが』のような『うらが型掃海母艦』は、機雷敷設艦機能を併せ持つため、機雷戦母艦としての一面も持つ。ただ『うらが』の場合は少し事情が違うらしく、名目上では自衛用に前甲板に62口径76ミリ単装速射砲がひとつ装備されているが、それは12年目突入の後日装備とのことで、現段階ではまだ個艦での対機雷戦能力は備わっていない。ということで現時点では『うらが』は掃海母艦である。ああもう面倒くさい!
あ、いや、掃海母艦に対して面倒くさいと言うのは失礼極まりなかった。これまで日本は数多くの地震被害を受けてきたが、2011年の東日本大震災をきっかけに東北沖の太平洋プレートは以前よりも大きく歪んでしまった。まだ直接的な関係とか言えないけれど、2017年の熊本大地震・2018年の北海道胆振東部地震など今や大震災は他人事ではない時代になった。つまり今安全な私だって、いつどこで急に被災して、場合によっては『うらが』からの支援を受けて助かるかもしれない。互いが敬礼し合うときは向こう側ではなく、むしろこちら側からするべきだ。掃海母艦『うらが』および日々救援活動に向かう自衛隊一同に敬意を込めて感謝を申し上げます。
……とか何とか色々と考えている間に『うらが』のパートはとっくに終了していて、視界の奥遠い先には海運部門の横須賀港が見えていた。あそこもまた日本と世界との出入り口である。あと手前にあるクレーン船(?)、ものすごく乗ってみたい。
日本の迎賓挺の歴史は意外と新しく、1964年の東京オリンピックのヨット競技を支援するため、改装した掃海船に競技の観覧に来た各国賓客を乗船させたところから始まる。その伝統なのか節約なのか、老朽化などで現役引退した船艇を歴代改装してきたのだが、この『はしだて』は当初から「迎賓」を特化させるために完全新造された初の迎賓挺である。そのため、伝統ある高級ホテルの大ホールのような豪華絢爛な内装となっている(あくまで会議や会食が目的なので通常の宿泊設備はない)。また迎賓以外の機能も備えた多機能艦艇として、災害派遣における医療支援や救難指揮などの場でも活躍している(その際は会議室が対策本部、大ホールが臨時の医療室となる)。
もし自分が『はしだて』に乗る機会があるとしたら、それは『うらが』と同様に何か災害に遭遇した場合だと思う。もちろんだが、出来るだけ災害には遭遇したくない。そうなると乗船する機会が無くなるわけで、それはいくつもの奇遇と勝利が重なって自分が賓客として迎えられる未来、つまり自分が微塵の確率で生まれたプレジデントになれる未来を自分で潰すことでもある。不毛な若い芽は早くに摘んだ方が良いということか…。
「綿飴さん、政界進出するんですか?」
「いや別に、そういう予定ないけど…」
やっぱり防災のためにも早くに摘んでおこう。
それは、まるで、生まれた大地への帰路に向かう我々の進行を遮るかのように右眼球の向こうから灰色の低山が唸りを上げて――とか何とか今までと違う書き出し表現に挑戦してみたけれど、普通に挫折したので普通に紹介すると、我々の右前に現れたのは護衛艦『やまぎり』であった。また『やまぎり』は平成になって初めて就役した護衛艦でもある。
今回の執筆において、ネットで様々な艦船のデータを調べながら書いているのだが、この『やまぎり』には主要兵装として、
◆高性能20mm機関砲×2基
◆62口径76mm速射砲×1基
◆シースパロー短SAM8連装発射機×1基
◆ハープーンSSM4連装発射筒×2基
◆74式アスロック8連装発射機×1基
◆3連装短魚雷発射砲×2基
◆哨戒ヘリコプター×1基
が搭載されているらしい。その中でも甲板に搭載されているイタリアの防衛企業オート・メラーラ製のコンパクト砲「62口径76mm単装速射砲」、その後ろにはアメリカ海軍設計の対潜ミサイル発射筒「74式アスロック8連装発射機」が巡回クルーズから見えた。
この見えている装置の各解説を書くと、ここまで何十回も参考文献に使わせてもらっているWikipediaの丸写しを疑う膨大な量が必要となるので申し訳ないが省略させてもらう(本当に、もう、許してください…)。
先を進む巡回クルーズは『やまぎり』の正面まで近づいた。この勇ましい姿には極限状態までプレジデントを護衛し続けるSP(セキュリティポリス)の姿が重なった。憲法の関係上、その武器が使用されることはないが、その存在が側にいることで救われる場面もあると思う。これからもその姿を勤しんでほしい。
初代『照月』は今から少し昔、第二次世界大戦中の1942年ソロモン諸島で行われた南太平洋海戦(10月26日)と第三次ソロモン海戦(11月12日~15日)に参加した駆逐艦である。そして12月11日、戦地であるガダルカナル島にてアメリカ軍魚雷挺から魚雷2本の雷撃を受け、『照月』は左舵後部爆破そして大火災、被雷30分後に乗員救助を先決した艦長の自沈命令により総員退去、ガダルカナル島北部のサボ島付近にて沈没した。
その名を受け継いだ2代目『てるづき』は1961年9月1日、海上自衛隊の初代旗艦を勤めた。1993年9月27日に除籍、翌年7月14日の八戸沖にて航空自衛隊が発射した対潜ミサイルの練習標的艦として撃沈された。
そしてまた、その名を受け継いだ3代目『てるづき』が目の前にいるというわけだ。現在の『てるづき』は伝統ある名称に恥じぬよう、多国間の海上演習や共同訓練など多くの場面に参加している。
さて話は戻って、今『てるづき』は洗浄作業中なのだが、解説アナウンスによると自衛艦の洗浄では汚れている部分・汚れていない部分に関係なく、まず全体的にホースからの真水を掛ける。常に海上にいるため、海水・潮風による錆び防止の意味もあるらしい。なるほどねぇ、納得!
巡回クルーズに気がついた若い自衛官たちが笑顔で手を振ってくれたので、こちらも手を振ったら向こうは更に大きく振ってくれた。
「わーメッチャ良い人たち!!」
好感度が上がった。
大きく手を振ってくれた『てるづき』から視線を左へ動かすと、行きで見た砕氷船『しらせ』が再び現れた。つまり、もうすぐ帰港で、旅の終わりまで目の前だ。
自分と同様に船上のお客たちも少しずつ旅立ちの準備をしながら潮風の余韻に浸っていたとき、ここで解説アナウンスが再び『しらせ』についての情報を話し始めた。
「……? それ、もう聞きましたが……?」
とりあえず、そう思う者の代表(自称)として改めて情報を聞いていると、今回の『しらせ』は本当に貴重らしい。何故ならば今の姿が大変綺麗だからだ。砕氷船は字のごとく、固い流氷を押し砕きながら進む反タイタニック式の船舶である。つまり普段は結構な損傷で、表面の塗装など見る影もないほど剥がれている。それが出航前のメンテナンスのお陰で全体が綺麗な塗装をされていて、ほぼ完璧に近い実物の『しらせ』が目の前にいるのだ。ちなみに出航日は事前に知らされても、このような母港に停泊している期間などは書かれていないので、そういう意味では幸運である。さらにそれをクルーズに乗って間近まで近づいた我々は大変ツイている。
すれ違うような形で『しらせ』の大きい背中を背中で見送りながら、とうとう我々の巡回クルーズは最初の港に到着した。1時間ぶりの陸地は10月中旬の入りとは思えぬほどのジリジリとした日射によって、乾燥した地面から灼熱が蒸し返されて、去った夏の存在を思い出させた。船上の水しぶきで冷やされて心地よかった腕を捲ったシャツ姿だったが、中のタンクトップを通り越して自分の汗を吸い、逃げ場をなくすように体に張りついた。現段階では帰化熱より体内からの発汗が上回り、そしてシャツが中への日射を遮るのでセルフ温室だった。
行きにチケットを買った『汐入ターミナル』では、受付の隣におみやげショップも併設されていた。
その中から私は、
私的には現地限定のレアグッズを手に入れたことで高揚としていたのだが、ショップ前のベンチで座って待っていた父からは冷たい目で呆れられた。基本的に食事以外で出掛けることが嫌いな父はこういう記念品や記念写真とかに反対派で、何なら今まで載せてきた写真にも、私が撮影する横で「バッカみたい」という表情をしながらスマホを見ていた。一方、父と性格が反対な母はそういうところに寛容だった。ここを去る前に記念に撮りたいので、父に懇願して、横須賀港をバックに自撮りで家族写真を撮った。父は笑っていなかった。
行きと同じように真逆で改札をくぐったが後ろから潮風は感じなかった。
私はもう、海の男に染まったのか。
いいや、くしゃみが連続で出るから鼻の奥でも錆びているのだろう。
きっと駅構内に入ったことで熱い日射が遮断されて、汗で濡れたシャツとタンクトップが冷却化されたせいだ。
【参考・引用文献】
◆Wikipedia(全艦船の詳細資料)
◆『潜水艦 アジア有事の最終兵器』(中村秀樹:サクラムック)
◆『横須賀軍港めぐりクルーズ』カタログ(株式会社トライアングル)
◆『横須賀軍港めぐりクルーズ』アナウンス(株式会社トライアングル)
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【あとがき】
「まあ、数日で終わるだろう」
去る10月13日、前回の記事を投稿した私は今回の執筆に対する概算を誤ってしまった。そして、そのときの私は知らなかった。この記事を書く上で事前情報がどれほど膨大で、その情報を簡潔に体系化させる行為が如何に難関で、いくつもの巨壁を越えなければいけないか……。
長い期間、投稿をお休みにさせていただいて、その間も閲覧・購読していてくださった方、心配・応援してくださった方、本当にありがとうございます!
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お久しぶりです。
七日間の七週間で四十九日ぶりの渡辺綿飴です。
案の定、生活の様々な隙間を利用して1ヶ月以上、この記事をひたすら書いていました。
でも、文字量だけでいったら通常よりやや多いくらいで、もしかしたら1週間ぐらいで投稿が出来たかもしれません。なのに、なぜ、こんなに掛かってしまったのか…。
言い訳じみた説明をしますと…以前どこかの記事のあとがきで書いた通り、私は普段ブログを投稿する際、以前から愛用しているテキスト作成マシン『ポメラ DM5』で本文を作成して、そのデータを家族共有のパソコンに移行して、ブログの管理ページで再編集して、毎回投稿しています。
動機は単純で、今回は内容の関係上、写真が大変多く、そのせいで最初に文章だけで記事を書くのは困難だったため、最初に使う写真を選んで、その上下に写真にまつわる文を書いていきました。そのおかげで紀行記らしい記事が出来上がっていくのですが、その安定したシステムには思わぬ落とし穴が潜んでいました。
1回の充電で使えるスマホの電源量は限られています。朝起きてから寝る前のブログ執筆まで生活の色んな場面により結構な量が消費されています。下手した日は警告表示の残量15%から執筆をスタートしなければいけなくなります。そこからBluetoothキーボード繋げます。Bluetoothってね、短い時間で結構な量を食うんですよ。ただでさえ難航する執筆作業、同時進行でWikipediaなど検索して資料閲覧、時たま集中が切れてYouTube視聴、そうなると大体2行未満しか書けないんですよ…。
なになに、「充電コード差しながら作業すればいいじゃないか」?
その性にしたがって、このように、遅れました…。
「こんな行為、許されるわけがないっ!」
「スイッチオン」→「飽きてきた」→「クリアしなきゃ」→「セーブしますか」→「召喚するか」→「ドアを開けるか」→「回復するか」→「全滅するか」→「召喚するか」→「ドアを開けるか」→「回復するか」→「全滅するか」→「召喚するか」→「ドアを開けるか」→「回復するか」→「全滅するか」→「召喚するか」→「ドアを開けるか」→「回復するか」→「全滅するか」→「召喚するか」→「ドアを開けるか」→「回復するか」→「全滅するか」→「召喚するか」→「ドアを開けるか」→「回復するか」→「全滅するか」→「召喚するか」→「ドアを開けるか」→「回復するか」→「全滅するか」→「召喚するか」→「ドアを開けるか」→「回復するか」→「全滅するか」→「書き変えするか」
こんな感じです。本当に歌詞こんな感じで名曲なんです。
「きっとゴールする日などないのであろう…」
そう疑う日々のなかで、毎日のコツコツが純白の眩く光るゴールテープまでの道を導いてくれました。努力って、裏切らないんですね!(ハイここで感動ドラマの壮大なオーケストラBGMが流れる)
まあ、その、次回はこうならぬよう最善の注意を払って、なるだけ短い更新を目指します…!汗
おやおや、お忘れですか。本編まだ少し続きますよ。ということで、待たれ次回!!!(ハイここでアニメ名探偵コナンのCM入る前にちょっと映るデカい扉みたいな重い扉がバーンッと閉まる)